社内共有 ・ 藤本さん向け

前回の宿題への、私たちなりの回答

前回は「キャンプパーク木頭の“運営者を探す”」で終わっていました。ですが、誰かを紹介して終わりでは、運営・集客・撤退のリスクが藤田様と藤本さんに残り続けます。
だから今回は、私たち自身が使い続け、収益も生む形に設計し直して持ってきました。

BEFORE ── 前回の到達点
PBは「仲介役」
運営者を探して紹介する
運営できそうな個人/法人を探し、藤田様におつなぎする。
ただし見つかっても、運営品質・集客・撤退の判断は相手次第。紹介して終わると、その後の責任と不確実性が藤田様と藤本さんに残る。
AFTER ── 今回の提案
PBが「当事者」
使い続け、収益も生むモデルで関わる
眠れる木頭の施設を会員制の利用権(ストック収益)に載せ、人材シェアで有人運営まで自前で回す。
「運営者を探す一本足」を、PBが継続利用する“握れる形”に転換。単発の紹介 → 長期の事業パートナー化へ。
この後(表紙以降)は、藤田様に「やろう+出資する」と言っていただくためのピッチ本体です。藤本さんには、なぜPBを“当事者”として推せるのかを、先に腹落ちしていただくのが狙いです。
社内
株式会社プレイバッカーズ
※ 骨子(たたき台)/ 方向性のご意見をいただく段階です

木頭を、遊休施設版の
SANU / NOT A HOTEL にする。

キャンプパーク木頭を起点とした、遊休施設 × 会員制の貸別荘事業について。
株式会社Media Do 代表取締役 藤田様
PLAYBACKERS INC.2026.07 ・ 社外秘
骨子(たたき台)

エグゼクティブサマリー

遊休施設を、会員制の利用権で「回り続ける」貸別荘に再生する。原価は再生で圧縮、収益はサブスクで安定、運営は人材シェアで変動費化。木頭で型をつくり、四国、そして全国へ。

01

木頭は「運営(人手)」と
「集客」の持続性が鍵の立地

山間・過疎で常駐人材を確保し続けにくく、通りすがり客も見込みにくい。

02

遊休施設を、会員制の
“遊休施設版・貸別荘”に再生

所有でなく利用権を売る。SANU / NOT A HOTEL の遊休施設版として立ち上げる。

03
  • 少人数の省人運営
  • 会員制の利用権(月額・法人・小口)
  • 人材シェアで有人運営と雇用を両立
市場規模 TAM 約1兆円SAM 約200億円SOM 約10億円(3〜5年) 本日のご依頼 Q1 施設活用の可否 / Q2 共同出資のご検討
01
骨子(たたき台)

再開への論点

木頭を“ただ再開”しても続かない。長く回す鍵は“運営(人手)”と“集客”の2つの持続性にあり、これは徳島の他施設にも共通する構造課題。

POINT 01

運営(人手)の持続性

山間・過疎では常駐人材の確保が構造的に難しい。通年フル配置は人件費倒れになりやすく、繁閑の波で固定費が重い。

POINT 02

集客の持続性

通りすがり客が見込みにくい立地では、都度課金は毎年ゼロから集客し直し。天候・季節・競合に振り回される(=分散型ホテルの弱点そのもの)。

これは「木頭という場所の条件」。だから打ち手は「省人・ストック収益・人材シェア」を同時に効かせる設計にする。(→ 次ページ)
現地ヒアリング(宮脇氏)および徳島県内事業者との対話(2026)をもとに当社整理
02
骨子(たたき台)

3つの打ち手

2つの持続性を、省人運営・会員制の利用権・人材シェアの3点で同時に解く

01

少人数の省人運営

無人チェックイン・遠隔管理で「回す人が欠けたら止まる」構造を外す。固定人件費を圧縮する。

→ 運営の持続性を解く
02

会員制の利用権モデル

所有でなく利用権を売る。月額サブスク/法人・福利厚生/小口オーナーの3層で、前受・リカーリング収益と囲い込みをつくる。

→ 集客・収益の持続性を解く
03

人材シェアで運営を回す

繁閑の波がある地域人材(一次産業など)を複数拠点で束ね、有人の濃い体験を“採算の合う人件費”で。人手不足を雇用創出に変える。

→ 運営の持続性を補強
03
骨子(たたき台)

コンセプト ── 私たちが狙う「右下」

ハード調達(新築↔遊休再生)と、収益の握り方(無人×都度課金↔有人×会員制ストック)の2軸で見ると、右下=遊休再生 × 会員制 × 有人は、大手が構造的に空けたままの空白地帯。

↑ 新築・標準化プロダクト ↓ 遊休施設の再生・地縁型 ← 無人 × 都度課金(薄い関係) 有人 × 会員制ストック(濃い関係) → SANU 新築キャビン×会員制/無人運営 NOT A HOTEL 新築×著名建築の所有/高単価・無人寄り 分散型ホテル(NIPPONIA 等) 遊休再生だが都度課金・関係が薄い ADDress 既存住宅×家守/有人だが体験・単価が低い CAMP PARK KITO 遊休再生 × 会員制ストック × 人材シェア(有人) = 三者いずれも構造的に空けた空白地帯
配置は各社の公開情報をもとに当社作図(2026-07)。SANU/NOT A HOTEL=右上、分散型ホテル=左下、ADDress=中央下。
04
骨子(たたき台)

競合比較 ── なぜ右下は“空いたまま”なのか

会員制ストック × 遊休再生 × 有人ホスピタリティの3点を同時に成立させたプレイヤーは不在。その交差点こそ、私たちの陣地。

プレイヤーハード調達収益モデル運営構造的な弱点(右下に降りられない理由)
SANU新築・標準化キャビン会員制サブスク+共同/一棟所有無人新築原価が“床”。中価格帯・非標準の廃施設再生には経済合理性が合わず降りられない
NOT A HOTEL新築 × 著名建築分散所有+運営フィー無人寄り数百万〜億の高単価で裾野が狭い。大型調達の成長圧力が価格の床を規定
分散型ホテル
(NIPPONIA 等)
遊休施設の再生都度課金有人ストック収益・囲い込みを持てず、稼働(天候・季節)に振り回される
ADDress既存住宅の借り上げ住まいサブスク(薄利分配)有人(家守)体験が住まいの延長で非日常性が弱い。薄利ゆえハード投資×高付加価値に踏み込めない
プレイバッカーズ遊休施設の“再生”会員制ストック+オプション有人(人材シェア)― =三点交差を独占。原価は再生で圧縮/収益はサブスクで安定/人件費は人材シェアで変動費化
WEDGE新築勢は原価と成長圧力が価格の床を決め、ADDressは薄利のGMV分配でハード投資に踏み込めず、分散型ホテルは都度課金でストックを持てない。だから右下は“一時的な隙間”でなく構造的に空いている。
各社公開情報(公式サイト・PR TIMES・報道・資金調達開示)2026-07 当社調べ
05
骨子(たたき台)

勝ち筋 ── 右下を“取れて・守れる”5つの構造優位

空いているだけでは足りない。私たちは原価・運営・収益・仕入れ・地縁の5点で、後発の大手が真似しにくい優位を同時に握る。

01

ハード原価の構造優位

廃キャンプ場・廃旅館の再生で1拠点の投資を新築の数分の一に。“手の届く中価格帯×高収益”を成立させる。

vs SANU / NOT A HOTEL
02

有人 × 会員制の両立

繁閑人材を束ねて稼働を平準化。無人(SANU)に出せない濃い体験を、採算の合う人件費で提供する運営の発明。

vs SANU(無人)/ ADDress
03

会員制ストック収益

同じ遊休施設を利用権に載せ、前受・リカーリング収益と囲い込みを得る。峰山(完全会員制)で実証済み。

vs 分散型ホテル
04

全国仕入れパイプライン

再生チーム+宅建業免許で“眠れる資源”を全国から継続発掘・目利き。需要を担保に物件を面で獲る。

vs 個別再生事業者
05

地域巻き込み・関係人口

自治体連携・一次産業・イベントで地域に開ける。PBミッション「眠れる地域資源の再生」直結の“地縁の堀”。

vs SANU / NOT A HOTEL
実装難所=人材シェアの品質標準化と再生の再現性。ここに先行投資することが、そのまま参入障壁になる。
06
骨子(たたき台)

Why Now ── 需要増 × 遊休供給増の“はさみ”

多拠点生活サブスクが会員を数倍に伸ばす一方、空き家と宿泊業の休廃業は過去最多水準へ。需要と遊休供給が同時に膨らむ“今”が参入の好機。

需要側 ── 多拠点生活は高成長
  • HafH 会員 10万人(2024・2021年の約3倍)
  • ADDress 物件 270か所超・会員数が前年比で大きく増加
  • 会員制リゾート市場は 約3,970億円(15年で市場が倍増)
  • 「複数拠点生活をしたい」潜在層 約661万人
供給側 ── 遊休ストックが構造的に増加
  • 空き家 900万戸(空き家率13.8%・過去最高/総務省2023)
  • 放置空き家 385万戸、別荘等の二次的住宅 約38万戸
  • 宿泊業の倒産・休廃業が 過去最多水準(2025)
  • =再生できる“素材”が全国に積み上がっている
需要増 × 供給増の“はさみ”が、この事業の追い風。眠れる遊休施設を会員制で再生する私たちにとって、木頭はその第一号になる。
一次ソース=総務省 令和5年住宅・土地統計調査。需要側の会員数はHafH/ADDress等の公表値(傾向の補助)。
07
骨子(たたき台)

市場規模 ── TAM / SAM / SOM

理論上限のTAM約1兆円に対し、遊休再生型で戦えるSAMは約200億円、3〜5年で私たちが獲るSOMは約10億円。これはSAMの約5%=カテゴリリーダーとして説明できる保守レンジ

TAM理論上限
約1兆円(1.0〜1.3兆円)
多拠点生活・会員制セカンドホームの潜在需要。複数拠点生活希望 約661万人 × ブレンドARPU 約15万円/年(意向ベース)。
SAM戦える市場
約200億円(150〜300億)
遊休施設を再生した会員制貸別荘/多拠点サブスクが狙う国内範囲。潜在層の1〜2%が有料会員化(約6.6万〜13万人)× ARPU 約20万円。
SOM3〜5年で獲得
約10億円(5〜20億)
木頭起点→四国→全国へ数十拠点を段階展開。5年目 会員4,000〜8,000人 × 会員ARPU 約25万円。SAM比シェア約5%。
※ バーは概念図(非比例)。前提:ARPUは段階を明示(TAM 15万→SAM 20万→SOM 25万)/課金転換率は“意向≠実需”を吸収し保守的に1〜2%/空き家等の供給統計はWhy Nowに隔離し市場規模の根拠とは分離。D4DR推計37.5兆円(2030・不動産取得を含む広義)は定義が異なるため参考の脚注扱い。SOMのボトルネックは需要でなく拠点供給・再生CAPEX。公式資料化の際は最新年次の原典取り直しと國分さん(顧問)確認を推奨。
総務省 令和5年住宅・土地統計調査/会員制リゾート市場(日経・ZUU)/多拠点サブスク各社公表値 2026-07 当社試算
08
骨子(たたき台)

ビジネスモデル

所有でなく“利用権”を売り、会員・法人・オーナーの三層で稼働と収益を安定させる。売り先は右上(法人・オーナー)と左下(個人・多拠点)の両取り

誰に売るか ── 2つの主戦場
↑ 単価・所有(1件のインパクト大) ↓ 数で積み上げる(利用のみ) 個人 → → 法人 法人オーナー型 ◆安定 NOT A HOTEL/セカンドホーム型 所有+福利厚生・研修利用 個人・小口オーナー 利用権+一部所有(小口) 多拠点サブスク会員 ◆メイン ADDress型・月額利用権 ヤモリが運営・お手伝い寄り 法人サブスク・都度研修 福利厚生/研修での利用
収益の三層
① 多拠点サブスク会員(月額利用権)
個人向けのメイン。月額で通える会員権。数を積み上げ、稼働と現金を安定させる。
② 法人・福利厚生/研修プラン
1契約あたりのインパクトが大きい安定収益。研修・福利厚生・CSR文脈で法人に売る。
③ 小口オーナー(利用権+一部所有)
施設の一部を小口で持ち、運用収益+優先利用。“セカンドホーム型”を手が届く形に。
※ 所有・運用利回りの扱い(小口所有/収益分配)は、法規制の観点から専門家とスキーム精査中。まずは会員制の利用権を主軸に立ち上げる。
SANU 2nd Home Owners/ADDress 等の公開情報をもとに当社整理(2026-07)
09
骨子(たたき台)

人材シェア ── 人手不足を、雇用創出に変える

山間の弱点「人が来ない・回せない」を、繁閑の波がある地域人材を束ねることで運営エンジンに変える。これが打ち手03の正体。

繁閑の波を束ねる
柚子農家など一次産業の年間稼働
1月閑散(前半)繁忙(収穫)12月
閑散期(前半)を、施設の清掃・ベッドメイキング・維持管理へ。
徳島県内の複数施設を巡回して束ねれば、“年業者”のように安定した仕事に。
ヤモリ(現地の管理人)
住み込みで常駐、維持管理とチェックインを担う
サブスク代は無料、代わりにバイト代。宿泊者への案内・鍵の受け渡しも担当。
木頭の関屋さんが、すでにこの実例
チェックイン対応・見学案内などをすでに担っており、モデルの実績として語れる。
障害者雇用を“2人三脚”でオプション化
しっかりしたヤモリ+障害のある方の二人体制で管理人業務を回す設計も可能。
狙い人手不足を、地域の雇用創出に変える。これは運営の持続性そのものであり、当社の不動産・地方創生ネットワークとそのままシナジーする。
10
骨子(たたき台)

サービス設計

軸は「貸別荘=会員制の利用権」1本。その上に木頭ならではのオプションを重ねる。当社の収益は運営主体としての会員・利用権収益に置く。

主軸 ── 遊休施設版の貸別荘(会員制利用権):所有でなく利用権を、月額・法人・小口オーナーの三層で売る。ここだけで横展開できる“型”をつくる。

高付加価値の体験

オプション

自然・川・森を活かした木頭ならではの体験。顧客タイプ別に松竹梅で用意する。

食・柚子ブランド連携

オプション

柚子工場の見学や食体験を、希望者向けのオプションで。地元の販売・送客にも貢献する。

法人研修・福利厚生

オプション

企業研修・法人会員・福利厚生。1契約のインパクトが大きい安定収益として重ねる。

障害者雇用

オプション

ヤモリとの2人三脚など、運営体制の中に組み込む形で(木更津の実績を木頭へ)。

当社の収益 ① 運営主体としての会員・利用権・サブスク収益 ② 全国横展開のプラットフォーム(仕入れ・型・人材シェア)
オプションは主軸を立ち上げた後に段階的に追加。まず貸別荘の型を確立することを優先する。
11
骨子(たたき台)

スケジュールと体制

1〜2年目は木頭で型をつくる。3〜4年目に四国へ、5年目から全国へ。当社が運営主体となり、不動産チームが物件を供給、xBI・メディアドゥが全国化を支える

1〜2年目

木頭を軸に実証

付加価値施設へ再生し、会員制利用権+人材シェアの運営を立ち上げる。四国視点で型を見極める。

3〜4年目

四国へ広げる

施設再生・地方創生の企業(ちいおり/あわえ/モノサス等)と組み、複数拠点へ人材を供給する。

5年目〜

仕組みとして全国へ

不動産チームが全国から事業用物件を仕入れ、モデルに接続。会員4,000〜8,000人でSOM約10億円を狙う。

推進体制
全体統括
宮脇氏
木頭全体を見る
運営主体
株式会社プレイバッカーズ
再生の設計・運営・利用権販売・人材シェア
物件供給
当社 不動産チーム
全国から事業用物件を仕入れ・接続
全国化・法人営業
xBI ・ メディアドゥ
法人需要と横展開を支援
12

藤田社長に、うかがいたいこと

この骨子の方向性について、まず2点のご意見をいただけますと幸いです。

Q1このビジネスモデルへの率直なご感想 ── キャンプパーク木頭を、この“遊休施設版の貸別荘”として活用させていただけないか
Q2本事業へのご出資のご検討 ── 木頭を起点に徳島・四国、そして全国へ遊休施設を横展開していく前提で、本事業にご出資いただけないか
PLAYBACKERS INC.キャンプパーク木頭 遊休施設再生事業 ・ 骨子
補足資料

資金計画(補足)

本事業の立ち上げに必要な資金と、藤田社長にお願いしたいご出資の考え方。金額は現在精査中の枠組みです。

必要資金の主な内訳
施設の改修・リブランディング精査中
設備・什器(客室・共用部)精査中
予約・遠隔運営システム(省人化)精査中
立ち上げ期の運転資金精査中
必要総額(見込み)精査中
資金の組み立てと、ご出資のお願い
必要総額の見込み
— 万円
自己資金・融資・補助金と合わせて組成(内訳は精査中)
うち、藤田社長にお願いしたいご出資
— 万円
木頭を起点に、徳島・四国、全国へ横展開していく本事業への出資として
金額は精査中の枠組みです。事業計画(収支・回収)は下限/中央/上限のレンジで提示予定。市場前提はARPU一本化・転換率1〜2%・供給統計はWhy Nowに隔離。税務・補助金・公式資料化は國分さん(顧問)への確認を推奨
補足